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フリーランスと契約書:フリーランスのための契約書の知識 1

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近年、SNSや通販サイトなどの、ネットを介した個人的な情報発信ツールが広まるのにともなって、個人で著作物を創作、販売するフリーランスのクリエイターが増えています。

そういったクリエイターの中には、イラストレーターやフォトグラファーをはじめとして、ライター、アクセサリーやインテリア雑貨、洋服や小物などのハンドメイド作家、作曲家、撮影モデルなど、様々な方々がいるでしょう。

そのようなクリエイター・フリーランスの方々が、自分の創作物を売り買いしたりする場合、取引の相手方と、どんな時でもある程度の何らかの取り決めをするものと思います。その時に、まず、代金や、納期といった基本的なものについては誰でも必ず決めるでしょう。その他、契約の中心になるのが自分の創作物ですから、場合によっては、その創作物のその後の扱いについても取り決めをするかもしれません。

創作物が著作物にあたる場合、その著作物の著作権を誰が保持するかという権利帰属の問題や、著作物としての創作物のその後の利用態様などについても、もちろんその中に含まれます。


たとえば、イラストについて例を挙げて考えてみますと、

 ・イラストそのものの著作権はイラストを作成した著作者が保持でき、他にもイラストを売ったり使用したりできるか、
 ・パンフレットなどの印刷用に用意したイラストを、その後、キーホルダーやマグカップのようなグッズにして販売することができるか、
 ・イラストを使用して作成した物品を販売した場合に生じた売り上げはどのように分配されるか、イラスト作成者にも還元されるか、
・その際、イラストを作成したクリエイターの名前をイラストとともに表示する必要があるか、
といったことなどを決めたい場合があるでしょう。そういった取り決めが、契約となります。

契約は、基本的には口頭の合意、いわゆるその場での口約束だけで成立するのです。ですから、必ず書面にしなければならないものではありませんし、書面にしなくても効力としては有効です。しかし、一度約束をしたのち、あとになって、相手がもとの取り決めと違うことをしたり、言い出したりすることが考えられます。

そのときに、口頭の約束をしただけですと、「最初の約束と違う!」という異議を唱えたり、また、そのためにもとの契約の内容を立証するのは難しくなります。そこで、契約の内容は、契約をしたときに、契約書という書面にすることが重要になってきます。書面にしておけば、最初に約束したことが、証拠として残ることになります。

また、取引の相手方については、法人になる場合もあるかと思います。その場合、あらかじめ、決まった文面の契約書が用意されている場合があるかもしれません。そのような場合、そのまま中身の文面をよく確認することなく、提示された契約書の内容を受け入れてしまうと、個人で創作活動をしている場合、その時点で自分に不利・法人に有利な内容の契約になりかねません。あるいは、契約をした時点では予想もしなかったことが生じて、それによってまるで予想もしていなかった不利益を被ることがあるかもしれません。

そこで、このような場合にも、契約の内容はきちんと確認して、理解しておくことが必要になってきます。そのうえで、さらに必要があれば、契約としての合意が成立する前に個別に修正をしたり、自分の側からも希望する契約内容を提示しなくてはなりません。

法人が取引相手となる場合としては、たとえば、自分が個人として作成したハンドメイド作品を、実店舗をもつお店に委託して販売してもらう場合、などが考えられます。

この場合、商品の販売を委託することを内容とする契約書がメインになると思われますが、その他に、納品書や仕様書などといった書面も必要になってくるかもしれません。

なぜなら、販売してもらう創作物について、紛失や万引きなどが発生した場合には、その損害を確認しなければならなくなったりもします。また、相手にきちんと預けたはずのものなのに、預かっていないといわれたりするようなことも防がなくてはなりません。納品書や仕様書は、作成してあれば、このようなトラブルを防止するのに役に立ちます。

商品の販売を委託する契約書には、そういった損害が後々まんがいち生じた場合についての、損害賠償についての取り決めや、免責についての事項、委託した商品の販売方法の内容、委託の期間、販売の結果や代金の回収についての報告の方法、契約が解除される場合、その他事前にあらかじめ決めておかなかった問題が生じた場合にはどうやって解決することにするか、などといったことを決めておきます。

かといって、一般的には、法人の相手方から提供された契約書を読んでみてもよくわからない、自分で契約書を作ってみようとしてみたけどこれだというひな形のようなものがみつからない、具体的にどういうことを書けばいいのかわからない、ということがほとんどかと思います。
そこで、自分がフリーランスのクリエイターとして活動する場合に、相手方と取り交わす契約書について、どんなことを決めておけばいいのか、どのような点に注意しておくことが必要か、を考えてみましょう。

合意と契約書

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(担当:生沼行政書士事務所 生沼)

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